台北の観光夜市といえば、
台北最大の『士林夜市(シーリンイエシー)』
を思い浮かべる人も多いと思います。
もちろん我々も観光の定番である『士林夜市』に行ったことはありますが・・・
正直、規模が大きすぎ!
人も多すぎ!
食べ歩きなんて悠長なことを言えないくらい、とにかく疲れてしまいました・・・。
台北の夜市なら
・臨江街観光夜市(通化夜市)
・華西街観光夜市
・師大夜市
・南機場夜市
など、観光客にもローカル民にも愛される夜市がたくさんあります。そう言われると、
どの夜市に行けばいいの?
と迷ってしまう台湾初心者の方もいるかもしれません。
そんな時にまずオススメしたい、ちょうど良い夜市が『寧夏夜市(ニンシャーイエシー)』 です。
・アクセス便利
・ちょうどいい規模感
・ローカル感もある
・美味しい店が多い
というわけで、今回は・・・
・『寧夏夜市』おすすめ周辺グルメ 4選
の計9選を、実際に食べてみたレビュー・感想を交えてご紹介します!
『寧夏夜市』ナゼおすすめ?
アクセスが便利!
下記の理由で『寧夏夜市』は観光コースに非常に組み込みやすいです。
・台北駅 徒歩13分(タクシーで5分)
・人気観光地 迪化街・赤峰街 徒歩10分
・ホテルや朝市が多い 雙連・中山エリア 徒歩10分圏内
規模感がちょうどいい!
『寧夏夜市』は全長300メートルほどの1本道に屋台がコンパクトに並んでいます。そのため、途中で引き返したくなったら両脇にある脇道にコースアウトすればOK。
座れるお店も多く、比較的自分のペースでまわることができます。
ローカル感がちょうどいい!
『寧夏夜市』は、観光客ウェルカムな夜市でありながら、地元民にも大人気。
ローカル感をほどよく味わいながらも、屋台の人が日本人観光客に慣れているため、困ることはありません。
グルメ夜市としても有名!
『寧夏夜市』はコンパクトながら、
ミシュランのビブグルマンに選出された屋台が3軒あります。
・タロイモ団子の「劉芋仔蛋黃芋餅」
・豚レバースープの「豬肝榮仔」
この3軒も含め、ここからは寧夏夜市のおすすめグルメ9選をご紹介していきます!
『寧夏夜市』おすすめ屋台5選
ここからは、ミシュラン・ビブグルマンに選出された屋台3軒と、超人気屋台2軒をご紹介!
ビブグルマン選出屋台
①鶏肉飯の「方家鶏肉飯」
「方家鶏肉飯」は地元民にも絶大な支持を誇る、ウマい・安い・早い人気店。ミシュラン・ビブグルマン選出店としても有名です。
食べ歩きに疲れたらありがたい、ちゃんと座れる椅子とテーブルがあるお店でもあります。夜市の雰囲気を味わいつつ、しっかり食事をしたい方には最適。
メニューはとてもシンプルで、ごはん、おかず、スープの3種類。日本語メニューもあるので安心です。
しっとりとした鶏肉と特製タレが美味しい看板メニュー「鶏肉飯」は必食!ビブグルマン選出も納得の美食屋台です。
「方家鶏肉飯」アクセス
営業時間:18時00分~23時00分(月曜定休)
②タロイモ団子の「劉芋仔蛋黃芋餅」
台湾といえばタロイモスイーツ。
ほんのり甘すぎないねっとりアツアツな揚げタロイモ団子が堪能できるのが「劉芋仔蛋黃芋餅」。こちらもビブグルマンに選出されたお店。
いつ行ってもすごい行列。
体力がない日は諦めがち
でも、1度は絶対に並んで食べて欲しいスイーツです!
開店したての夕方に行くと行列が落ち着いています。
メニューは「蛋黃芋餅」と「香酥芋丸」の2種類のみ。
タロイモペースト+鹹蛋黃(塩漬け卵黄)+肉鬆(肉でんぶ)入り
タロイモペーストのみ
1度は食べてみて欲しい台湾人が大好きな
肉鬆(肉でんぶ)と 鹹蛋黃(塩漬け卵黄)
が店頭に山積みになっています。
ほんのり甘いタロイモペースト&肉鬆&鹹蛋黃の塩味はベストマッチです!1個が大きくて、結構おなかにずっしりきます。
揚げたてアツアツを頬張るのが醍醐味!行列でも諦めないで並んで、ぜひ挑戦して欲しい美食です。
「劉芋仔蛋黃芋餅」アクセス
営業時間:17時30分~0時00分
③豚レバースープの「豬肝榮仔」
ビブグルマン選出店三軒目は「豬肝榮仔」。
・豚ガツ(胃袋)スープ
・ちまき
・タロイモもち
メニューは上記の4つだけ。このお店も日本語メニューがあるので安心ですよ。
台湾の内臓スープって
本当に美味しいよね
台湾人は本当にスープ好きです。スープへの探究心は尊敬せざるを得ません。
そして、肉や内臓の調理もめちゃくちゃうまいです。とにかく柔らかく、臭みがない!
私は台湾のスープとモツが大好きなので、そういう人には本当におすすめです。モツの臭みも全然感じません。
▼愉快な台湾人レポーターたちも大絶賛の味。
「豬肝榮仔」アクセス
営業時間:18時30分~11時00分(月曜定休)
行列必至!超人気の屋台
④具だくさんおにぎりの「慈音古早味阿婆飯糰」
日本人観光客もその美味しさの虜になっている「台湾式おにぎり」。
寧夏夜市の中でも北端にある台湾式おにぎりの行列店が『慈音古早味阿婆飯糰』です。これが、ビブグルマン選出店にも引けを取らないほどの美味しさ。
我々が行ったときは、観光客と台北人が長い行列に並んでおり、おにぎり1つ買うのに30分くらいかかりました。
熱々のもち米に包まれているのは
・台湾風の高菜「酸菜」
・台湾の肉でんぶ「肉鬆」
・中華圏の揚げパン「油條」
「菜脯」の苦味と食感、モチモチのもち米、カリカリの菜脯、じゅわっサクッとする油條が絶妙なハーモニー。ものすごくでっかくて重たいおにぎりですが飽きずに食べられます。
手作り&握りたてのアツアツおにぎりを頬張って、幸せを噛みしめてください。並ぶ価値ありのお店です。
「慈音古早味阿婆飯糰」アクセス
営業時間:18時00分~23時00分
⑤新感覚クレープアイス「雅米花生捲冰淇淋」
・ピーナッツの粉
・パクチー
を、クレープで巻くという摩訶不思議なスイーツ。これが意外とウマい!
それもそのばず。アイスは宜蘭の超人気店『阿宗芋冰城』のものです。
なめらかなシャーベット状で口当たりが良く爽やかでありながら濃厚なアイス。
クレープの皮はふわふわ。ピーナッツとパクチーの香りや食感がアクセントになっています。
▼コチラのお店もかなり人気で、行列が絶えません。
▼ピーナッツのカンナ削りも見もの!
食べないと味の想像が付かない代物です。ぜひその美味しさを味わってほしいです。
「雅米花生捲冰淇淋」アクセス
営業時間:17時00分~0時00分
『寧夏夜市』周辺グルメ4選
前述したとおり『寧夏夜市』は非常に観光に便利な立地です。そのため、周囲にも長く愛される老舗や人気店がたくさんあります。
『寧夏夜市』まで行ったのに
近くの人気店をスルーするのは
もったいない!
というわけでここからは、
『寧夏夜市』から徒歩7分圏内で行ける、
おすすめグルメ4軒をレビュー・感想付きでご紹介!
地元民お墨付き!絶品台湾小吃
①四神湯の「阿桐阿寶四神湯」
四神湯(スーシェンタン)とは、台湾ではポピュラーな豚モツの薬膳スープです。
「阿桐阿寶四神湯」は1977年創業の老舗。
Google Mapのクチコミの多さが人気っぷりを示しています。
もともと、台湾人の友人におすすめされたのですが、タクシーの運転手にも「あそこ美味しいよ」と紹介され、地元民に相当愛されているんだなぁと実感しました。
▼メニュー数が少ないし、日本語表記もあるので注文しやすいと思います。
「阿桐阿寶四神湯」の四神湯は初めて四神湯を食べる人にもオススメです。
豚モツ、ハトムギ、蓮の実がゴロゴロと入って具だくさん。豚モツは新鮮で臭みやクセは全く無く、よく煮込まれて柔らかいです。正直、かなりおすすめのお店です。
「阿桐阿寶四神湯」アクセス
寧夏夜市から▶▶▶徒歩5分
営業時間:11時00分~5時00分
②牡蠣とモツの絶品麺線「阿川蚵仔麺線」
ここはもう、
ほぼ『寧夏夜市』なのでは?
というくらい、すぐ近くにある麺線のお店「阿川蚵仔麺線」。
▼朝から賑わっている人気店です。ローカル民にも観光客にも人気あり。
▼日本語表記もあるので安心。
小粒の牡蠣と肉厚のモツがめいっぱいったダシの効いたやさしい味の麺線が体に染みます。
朝早くから営業しているだけあって17:00閉店なので、寧夏夜市とセットで行く場合は閉店時間に注意してください!
「阿川蚵仔麺線」アクセス
寧夏夜市から▶▶▶徒歩1分
営業時間:7時00分~17時00分(日曜定休)
台湾スイーツのおすすめ店
③豆花の名店「古早味豆花」
「古早味豆花」は、伝統的かつ正統派の豆花が食べられるお店。
もともと地元民に人気の老舗でしたが「孤独のグルメ Season5」の第5話に登場したことで日本人の知名度もさらにアップしたそうです。
五郎さんが注文したのは、
小豆・タピオカトッピングの
氷入り豆花!
自然の素材にこだわって、昔ながらの製法で作っている、安心の味です。
主なメニューとしては、
伝統豆花、豆乳豆花、仙草ゼリー、かき氷。
そこに、トッピングとして、
ピーナッツ、小豆、芋団子、タピオカ、愛玉(愛玉ゼリー)
などを加えることができます。ガラスケースにあるトッピングを指差しで注文すればOK。
夏はかき氷、冬はあたたかいスイーツが楽しめます。
深夜1時まで営業しているので、夜市の帰りに寄るのにもおすすめ。
道を渡ってすぐの場所に同じく豆花の名店「豆花荘」があり、実は名店がしのぎを削る豆花激戦区と化しているとかいないとか・・・。
「古早味豆花」アクセス
寧夏夜市から▶▶▶徒歩3分
営業時間:11時00分~1時00分
④観光客でも安心できる「雙連圓仔湯」
1951年から続く老舗でありながら、店内がすごく綺麗で清潔。日本人にも地元民にも人気のスイーツ店です。
▼写真付きメニューを徹底しており、観光客がとっつきやすい店なので、安心して注文できます。
味は普通に美味しいし安定感があります。
ひととおりの台湾スイーツがそろっているし、初台湾の人にもハードル低めなので、安心してオススメしたいお店です。
夜9時半まで営業しているので、夜食にもGood!
「雙連圓仔湯」アクセス
寧夏夜市▶▶▶徒歩7分
営業時間:10時30分~21時30分(月曜定休)
『寧夏夜市』と『士林夜市』比較してみた
ここでは、台北最大の観光夜市『士林夜市』よりも、『寧夏夜市』をおすすめする理由を、少し掘り下げてみます。(興味のない方は読み飛ばしてください!)
アクセス
・台北駅 徒歩13分(タクシーで5分)
・人気観光地 迪化街・赤峰街 徒歩10分
・ホテルや朝市が多い 雙連・中山エリア 徒歩10分圏内
台北駅から10分ほどMRT(地下鉄)に乗って下車した駅から、また5分ほど歩く。台北の中心地から外れるので、周囲に観光できる場所は少ない。
規模感
全長300メートルほどの1本道に屋台がコンパクトに並んでいます。そのため、途中で引き返したくなったら両脇にある脇道にコースアウトすればOK。座れるお店も多く、比較的自分のペースでまわることができます。
道が蜘蛛の巣状に広がっており、道幅も狭く、人混みに疲れる。途中でコースアウトすることもなかなかできず、最終的にどこに居るのか分からなくなり「さっきあった屋台に戻りたい!」と思っても大体戻れない。
ローカル感
観光客ウェルカムな夜市でありながら、地元民にも人気の夜市。ローカル感をほどよく味わいながらも、屋台の人が日本人観光客に慣れているため、困ることはありません。
▼『士林夜市』の場合
『士林夜市』は観光客の夜市。
高いし行きたくない・・・
台湾人の友人は、口をそろえてそう言います。私たちも士林夜市で市場の5倍ほどの値段でフルーツを押し売りされた経験が・・・。もちろん、そんな屋台ばかりではないとは思いますが、地元民が少ない夜市としては有名。実際、コロナ禍にかなりの数の屋台が閉業し、台湾で大きなニュースとなっていました。
個人的には、これらの理由で少し敬遠してしまうのが『士林夜市』です。
ただ、とにかく規模が大きくて人がたくさん集まる分、お祭り感が存分に味わえるので、初めての台湾旅行をする人にとっては雰囲気だけでも十分、楽しめると思います。
『寧夏夜市』路面改修工事は10月31日に終了しました!
2024年9月~11月中旬まで予定されていた『寧夏夜市』の路面の改修工事。
140の屋台のうち、営業が4分の1に縮小していましたが、なんと10月31日に巻きで終了したとのこと!
これから行く方は、安心して遊びに行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
ちょうどいい利便性を兼ね備え、観光客にも優しい夜市である『寧夏夜市』と、その周辺の良さが伝われば幸いです。
また、『士林夜市』をおすすめしないとさんざん言ってしまいましたが、いいお店はたくさんありますし、コロナ禍で閉業したテナントにも、今では面白いお店が入ってるかも?人混みがそこまで苦手な人でないなら、台湾らしい雰囲気を存分に楽しめる夜市だと思います。
また、人によっては「もっともっとローカルな夜市がいい!」という方もいると思います。ぜひ自分のお気に入りの夜市を見つけてみてください!