グルメな夜市と言われる寧夏夜市の中でも、いつも行列ができているお店が『慈音古早味 阿婆飯糰(チーイングーザオウェイ アーポーファントゥアン)』です。
台湾式おにぎりのお店です
観光客も台北人も行列に並んでおり、おにぎり1つ買うのに30分くらいかかります。
冷静に考えると正気の沙汰とは思えないのですが、それだけの魔力があるおにぎりなのです。
ということで、実際に寧夏夜市の『慈音古早味阿婆飯糰』の行列に並んで台湾おにぎりを食べてみたのでご紹介します!
寧夏夜市の北端にある人気店
グルメな夜市にある2つの行列店
日本人観光客に人気がある夜市といえば、台北で最も大きな士林夜市か、朝市があり日本人に人気のホテルも多い、雙連駅・中山駅近くの寧夏夜市だと思います。
寧夏夜市は台北中心部だからアクセスがいいよね
ビブグルマン選出のお店も多いハイレベルな寧夏夜市の中でも、北端にある行列店が『慈音古早味 阿婆飯糰』です。
すぐそばに、もう1つの行列店『賴記雞蛋蚵仔煎』もあるので、連日、2本の長い行列ができています。
台湾式おにぎり『慈音古早味阿婆飯糰』
▲本題の『慈音古早味 阿婆飯糰』がこちら。お店というより屋台です。
店名の意味は、”なつかしいおばあちゃんのおにぎり”
失礼ながらこんな小さい屋台に行列ができるというのも、よくよく考えればスゴイ話です。
僕たちが行ったときには30人くらいの行列ができており、日本人観光客から地元の台北人まで、みんなおにぎりを求めて並んでいました。
牡蠣オムレツの人気店『賴記雞蛋 蚵仔煎』
▲『慈音古早味 阿婆飯糰』と、その近くの『賴記雞蛋 蚵仔煎』という牡蠣オムレツのお店の行列が分かるように動画を撮ってみました。
動画の前半は僕たちが並んでいる『慈音古早味 阿婆飯糰』の行列で、動画の後半は『賴記雞蛋 蚵仔煎』の行列です。
こんな感じで、方向違いで2本の行列ができます。
ちなみに『賴記雞蛋蚵仔煎』はビブグルマンの常連店です。
『慈音古早味 阿婆飯糰』の台湾おにぎり
手作り&握りたて
『慈音古早味 阿婆飯糰』に限らず、台湾おにぎり(飯糰)のお店の特徴としては、手作り&握りたてということだと思います。
日本のおにぎり屋さんは握ったものがケースに並んでいる場合がほとんどだと思いますが、台湾の場合は注文を受けてから握る場合がほとんどです。
ということで、『慈音古早味 阿婆飯糰』の台湾おにぎりを握る様子を動画に撮ってみました。
手に布巾とラップを持っており、そこに熱々のもち米を乗せます。
具材として、干大根の漬物「菜脯」、台湾風の高菜「酸菜」、台湾の肉でんぶ「肉鬆」、中華圏の揚げパン「油條」を次々に乗せていきます。
そして一気にグッと握って、ナイロン袋に入れて出来上がりです。
所要時間わずか40秒ほど!
並んでいる間にぼーっと、この職人芸を見ているのも楽しいですよ。
1個あたりは40秒ほどで完成なのですが、行列に並んでいる人が1個ずつ買うとは限りません。
中には大量に購入して、バイクで持ち帰っていく台北人も。
僕たちが並んだときは、30人ほどの行列で、待ち時間は30分でした。
台湾おにぎりを食べてみた感想
まず、もらった瞬間に分かるのですが、デカイ!そして超重い!
ひとくちかじったところで、ちゃんと中の具材にたどり着けます。
1人で1個食べたらもうお腹いっぱいなので、あとはデザートを食べるくらいになってしまいそうです。
2人で1個がちょうどいい
▲中の具材の様子がこちら。
日本でもおにぎりの具材になっていそうなのは、高菜のようなものくらいです。
台湾らしさを感じる具材の数々。日本では食べられない味です。
中でもたぶん干大根の漬物「菜脯」だと思いますが、微妙な苦味があって、それが良いアクセントになります。
他にも、モチモチのもち米、カリカリの菜脯、じゅわっサクッとする油條と、歯ごたえのハーモニーで飽きずに食べられます。
朝食の定番『永和豆漿』や、黒米おにぎり『員林商店』、セブンイレブンのおにぎりまで、台北に来て台湾おにぎりってめちゃくちゃ美味いじゃん!!とドハマリした妻も、『慈音古早味 阿婆飯糰』の台湾おにぎりに大満足していました。
幸せ
『慈音古早味 阿婆飯糰』の台湾おにぎりはこれで40元(150円)ですから、台北人が並んで買うのも頷けます。コンビニのおにぎりは30元前後なのですが、それとはボリュームも味も桁違いです。
行列に一瞬たじろぎますが、迷っている場合は、思い切って並んでみることをおすすめしたい名店です。
アクセス
慈音古早味 阿婆飯糰
住所:台北市大同區民生西路198號
営業時間:18:30~23:00
寧夏夜市の北の端にあり、最寄りの雙連駅から徒歩7分です。
公式facebookによると、士林夜市(大東路與大北路口)にも出店しているようです。公式Facebook