台北の『人和園雲南菜(レンフーユェンユンナンツァイ)』と言えば、どのガイドブックにも掲載され、ネットでもオススメの嵐というお店です。
その分、期待が高まって勝手にハードルが上がりすぎてしまったのですが、得てしてそういう場合は実際に行くとちょっとガッカリしてしまうんですよね・・・。
『人和園雲南菜』がおすすめされていることには納得できますが、初めて行く人がガッカリしないために真実もちゃんと伝えよう!
という感じで、忖度ナシで『人和園雲南菜』を正直レポートしたいと思います。
『人和園雲南菜』とは?
日本人に支持される「雲南料理」のお店
ガイドブックやら著名人が取り上げたことで一躍人気となった『人和園雲南菜』はMRT雙連駅から徒歩8分ほどのところにあります。お店の佇まいはちょっと高級な中華料理店という感じ。
店名にもある通り雲南料理を提供するのですが、雲南料理とは四川料理に少数民族の料理が混ざり合っているものだそうです。
日本人が多かったですが、ちゃんと台湾人もいたので、現地の人にもそれなりに人気があるお店だと思います。
それでは、実際の料理をご紹介していきます。
おすすめメニュー食べてみた!
手の込んだ野菜料理の数々
▲鶏油碗豆 118元(440円)
看板メニューのスープで、えんどう豆と書いてありますが、グリンピースではなくてスナップエンドウをイメージしてください。
柔らかいスナップエンドウの豆がプチっと弾けて美味しいです。
豆を選別しているらしく手間がかかっている逸品だとは思いますが、碗が小さい&結構高いので注意です。
このプチプチ食感、初体験!
▲涼拌蕨菜 188元(700円)
わらびの前菜です。
以前、永康街の『豊盛食堂』で食べた「過猫菜」と似ているのですが、負けず劣らずここのも美味しいです。
過猫菜はもっとトロッとしていたのですが、『人和園雲南菜』の涼拌蕨菜はプリプリとしていました。
ラー油のピリ辛味付けがクセになります。
▲豇豆釀百花 368元(1,400円)
さざげ豆とエビの揚げ物です。
エビのすり身にささげ豆(インゲン豆のような感じ)を巻いて揚げています。
ささげ豆の食感がアクセントになりつつ、エビの旨味を引き立てる感じです。
▲茭白炒草菇 248元(920円)
マコモダケとフクロダケの2種類のキノコを味わえる料理です。
優しい塩味の味付けですが、2人でキノコばかりこれだけ食べるのはちょっと飽きたかも。
▲過橋麺 128元(470円)
〆の麺です。
店員さんがテーブルまで来て、お肉をしゃぶしゃぶしたり、野菜や麺を入れてから取り分けたり、としてくれます。
鶏塩ラーメンという感じでアルコールを飲めない僕たちにとっても、〆の逸品としてぴったりでした。
▲スイカ ※サービス品(と言ってもサービス料あり)
最後にデザートでスイカが出てきました。
無料といえば無料なのですが、もともとサービス料が10%なので、それに含まれているとも言えます。
食べた感想
食べてみてまず思ったのは野菜が美味しい!ということです。
『豊盛食堂』や『六品小館』に行ったときも思いましたが、台湾B級グルメを食べ歩いているとほとんど野菜が食べられないのですが、こういうちょっと高めの中華料理屋に行くと、とにかく野菜が美味しいです。
次に思ったのは、これは駐在の日本人に人気がありそうだなということです。
2泊3日の台湾旅行ならまだしも、長期滞在していると正直に言って台湾料理は飽きます。結局のところ、台湾料理は糖と油が多いです。
それに比べて『人和園雲南菜』は、油っこくない優しい味付けで、野菜が美味しく、店内も清潔なので、台湾料理に飽きた日本人にとって救世主な存在に思えます。
ということで、『人和園雲南菜』が美味しいのでオススメというのはよく分かります。
でも、ガイドブックやネットで取り上げられ過ぎていることの弊害として、勝手にハードルを上げてから来店しちゃう問題があります。
そうするとガッカリ感のほうが勝るという人もいるのでは?と今回行ってみて感じました。
僕もその1人でした!
というわけで、これから初めて『人和園雲南菜』へ行く人に向けて、僕がなぜガッカリしてしまったのか?『人和園雲南菜』の真実についてお伝えします。
『人和園雲南菜』4つの真実
①日本人に人気ありすぎ&メディア取り上げすぎ問題
お店の入口にもちゃんと日本の雑誌の切り抜きが貼ってあります。
確かにガイドブックやら某有名料理研究家やら、このお店を取り上げているメディアは多いですし、実際に料理を頼んで食べてみるとメディアの気持ちも分かります。
色彩豊かで手の混んだ料理は写真映えしますし、流行りの台湾であえて台湾料理ではなくて雲南料理を書けば通っぽいですし、店員さんには日本語が通じるので取材しやすいし、そりゃメディアに引っ張りだこになるわな~という感じです。
でもアピールされすぎると
逆に引いちゃう僕です
②店員さんが正直うざい問題
店員さんは日本語が達者で、いわゆる関西のおばちゃん的の接客です。
やたらと注文をあーしろこーしろと言ってきたり、日本人はみんなこれも頼むよ!と押し付けてきたりします。
そういうフレンドリー(?)な接客が好きな人は問題ないと思いますが、僕たちのように嫌いな人も多いと思うので、これは事前に知っておいた方が良いと思います。
ちゃんとNOと断れる人でないと、
- えんどう豆のスープ
- エリンギ炒め
- マコモダケと牛肉の炒めもの
- 過橋麺(〆)
あたりに誘導されて注文することになります。
店員さんが勧めるので自信のある料理なのだとは思いますが、日本人だからと一括りにされてみんな同じ体験をしても面白くないのでは・・・?と斜に構えてしまいました。
日本人の味覚に迎合した料理より、
新しい発見がほしい!
③看板メニュー「鶏油碗豆」が小さすぎる問題
冒頭でも取り上げた看板メニューの「鶏油碗豆」(えんどう豆のスープ)は、ガイドブックなどではアップ写真しかなくて分かりにくいのですが、めちゃくちゃ小さいです。
湯飲みと比べても一回り大きいくらいなので、知らないで頼むと残念感がスゴイ。
それでいて、
1杯400円・・・。
④結構高いのにクレジットカード使えない問題
料理の紹介箇所に値段を載せましたが、はっきり言って日本で食べるのと変わらない価格帯です。
それに加えてサービス料で10%加算されるので、台湾の物価に慣れてから行くと「たっか!!」と思ってしまいました。
しかも、この価格帯(2人で5,000円とか)にも関わらず、クレジットカードが使えないというのは面倒極まりないです。
現金は小銭だけで、高いお店はカードで良いかと思っている人は注意してください。
まとめ
いかがでしたか?
ハードルがすっかり上がりきった『人和園雲南菜』の意外な真実4つをお伝えしてみました。
これが、僕たちが実際に行ってみて感じた率直な感想だったのですが、メディアやブログでは書かれているのを見たことがなかったので、今回はあえて書いてみたという感じです。
参考になれば幸いです。
アクセス
人和園雲南菜
※2022年6月頃、以前の住所(台北市中山區錦州街16號)から、徒歩3分ほどの近所に移転したようです。
新住所:台北市中山區中山北路2段112號2樓
営業時間:11時30分~14時00分/17時30分~21時00分(無休)
MRT雙連駅からもMRT民權西路駅からも徒歩7分です。