今回は、昔ながらのパイナップルケーキが人気の伝統菓子店『李製餅家(リージービンジャア)』に行ってきました。
台湾土産として『李製餅家』のパイナップルケーキが人気を獲得し続けるのには、4つの理由があると個人的には考えています。
・賞味期限が長い
・昔ながらの味
・価格が安い
パッケージが可愛いとか、価格の安さなどは納得の理由かと思いますが・・・
“昔ながらの味” って
一体どんな味?!
と疑問に思う人もいるかと思います。そのへんについても詳しく紐解いていきたいと思います。
実際にお店に行った様子&食べてみた正直な感想も書いていますので、台湾でのお土産選びで迷っている人はぜひチェックしてみてください!
『李製餅家』とは?
創業100年の老舗
『李製餅家』は、昔ながらのパイナップルケーキや伝統菓子で地元民や観光客の支持を集めているお店で、創業100年以上の老舗です。
パイナップルケーキの他にも緑豆菓子や太陽餅などが人気で、昔ながらの素朴な味わいを求めてやって来る年配の台湾人も多いです。
アクセス
住所:台北市林森北路156号
MRT中山駅より徒歩6分ほど。台北駅からもタクシーで5分ですので、帰国前にささっと購入するのにも便利な立地です。
実はこの店舗は分店。本店は台北よりさらに北の港町「基隆」にあり、毎日基隆から台北のお店に商品を配送しているそうです。
『李製餅家』のパイナップルケーキ
人気の理由①:レトロ可愛い
『李製餅家』といえば昔から変わらないレトロ感満載のパッケージが、1周まわってレトロ可愛いお土産として人気です。
デザインはさることながら、薄い包装紙でぐるっと巻いただけ。油断するとペロッと中身が見えてしまうほどの簡易包装です。過剰包装の日本では考えられないほどの簡易さが、懐かしさを感じる理由にもなっていると思います。
また、密封されていないため、箱を空けた瞬間にパイナップルケーキの甘い香りが漂うのも乙です。
人気の理由②:賞味期限が長い
簡易包装で密封されていないため、さぞかし短い賞味期限かと思いきや、実は賞味期限は1ヶ月間と長め。パイナップルケーキの中でも比較的長めだと思います。
ただ、密封されていないので、時間が経つとどうしても生地が乾燥してきます。早めに食べるのがおすすめです。
人気の理由③:“昔ながらの味”
“昔ながらの味”って
一体どんな味?!
という日本人の方々に向けてちょっと解説します。
台湾のパイナップルケーキ、実はおおまかに2種類に分類されます。
パイナップルケーキは台湾中国語で「鳳梨酥(フォンリースー)」と呼ばれていますが、頭に「土(トゥ)」がつくかどうかによって大きく異なってます。
▶パイナップル+冬瓜の餡が入ったパイナップルケーキ。昔からある味で、台湾人にとっては懐かしい味ということで根強い人気がありますが、冬瓜は独特な風味を「香水のような味」と表現する日本人もいるクセの強い味でもあります。比較的甘めです。
▶パイナップル100%の餡が入ったパイナップルケーキで、パイナップルケーキ界では新興勢力に位置づけられます。冬瓜の独特な風味がないので、日本人の大部分は受け入れやすい味。パイナップル本来の美味しさを感じられる甘酸っぱくてフルーティーな味で、繊維も残っています。
人気の理由④:安い
台湾のパイナップルケーキは、パイナップル100%の「土鳳梨酥」より、冬瓜が混ぜてある「鳳梨酥」のほうが安い傾向があります。
特に『李製餅家』のパイナップルケーキは、1個22元(約100円)とかなり安いです。ばらまき用にたくさん購入するのにも適しています。
Amazonからも購入可能
ちなみに『李製餅家』のパイナップルケーキはAmazonでも購入できます。意外とグローバル展開してます。
ただ、現地で買うと1,300円ほどのパイナップルケーキ12個入が、送料込みで3,800円ほど(約3倍!)になるので、やはり台湾現地での購入をおすすめします。
『李製餅家』に行ってみた
実際に行ってみると、4畳ほどの本当に小さなお店でした。ピンクとオレンジがファンシーで目立ちます。
9時半開店・・・じゃないの?
Googleマップに9:30開店とあったので、9:30ぴったりに行きましたが、まさかの開店せず・・・。
しばらく一緒に待っていた台湾人のおばあちゃんも不可解そうな顔。話しかけてみたら「開店はいつも9:30のはずだよ!私たちがあってるよ!」とちょっとお怒りの様子。結局30分待っても開かなかったのでいったん帰って、夕方に来店したら無事、開いてました。
帰国後に『李製餅家』についていろんな情報サイトで調べてみましたが、開店時間は9時半、10時、10時半、11時・・・と表記がバラバラでした。
一体、何時開店なの?!
もしかすると、11時以降に行った方が確実かもしれません。みなさんご注意を!
ちなみに、夕方に行ったときには日本語が少しできるニコニコおじさんが優しく接客してくれました。
商品ラインナップ
▲バラ売りもしています。1個22元 (約103円)。
パイナップルケーキの中でもかなり安いと思います。
▲12個入と24個入もありました。
箱代がプラスされると思いきや、箱入りを買った方が1個あたりの価格がさらに安くなるというお得感!
▲36個入になると1個あたり約21元まで安くなります。
台湾の人の方々はたくさん買ってみんなで分けたりすることがよくあるので、そういった地元民の心理もうまく活用してるのかも?
▲地元の人には昔ながらの台湾伝統菓子「緑豆菓子」「太陽餅」「蛋黃酥」「月餅」等も人気です。
食べてみた正直な感想
まわりの生地が薄く、餡の味もさっぱりとしているので、歯を入れた時の軽い生地&軽い餡の一体感が抜群です。
質量も小さくて軽くて、見た目も味も素朴。日本人でも、なぜか懐かしく感じてしまうのが不思議です。でも、安っぽい味かと言うとそうでもなく、どことなく上品さも感じます。例えるなら「美味しくて上品な駄菓子」という感じです。
確かに冬瓜の風味は感じるのですが、1番印象に残ったのは、ちょこっと食べるのにちょうどいい大きさや軽さです。レトロなパッケージも含めて、気に効いたお茶請けとしてよく完成されていると感じました。
最近はパイナップル100%餡でフルーティーでバターの風味も効いた高級感あるパイナップルケーキが人気ですし、個人的にも好みですが、たまにはこういう素朴路線もアリだなと思わせてくれました。
レトロ感が好きな人にお土産としてあげればきっと喜ばれると思います。また、素朴な味が好きな人、さっぱりしたお菓子が好きな人にも喜ばれると思います。
ただ、冬瓜入りなので独特の風味があり、日本人には苦手な人も一定数いると思いますので、そこだけ注意です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、台湾土産として大人気の『李製餅家』のパイナップルケーキについて、人気理由4つ、実際にお店に行って購入した様子、食べてみた正直な感想をお届けしました。
個人的には、いわゆる台湾人が懐かしいと感じる冬瓜入りのパイナップルケーキが苦手で、いつもパイナップル100%のものを買っていました。
しかし今回、冬瓜入りのパイナップルケーキの中でも特に人気の高い『李製餅家』のパイナップルケーキを食べてみて、その人気に納得しました。長年愛されるお菓子はやはりスゴイです。
気になる方はぜひ試してみてください。
アクセス
住所:台北市林森北路156号
営業時間:9時30分~21時30分(開店時間に注意!11時以降が安心かも?)
MRT中山駅より徒歩6分
台北駅よりタクシーで約5分