『台北犁記』の人気パイナップルケーキはお手頃なのに高級感あり【看板商品の緑豆菓子も解説】

おみやげ

今回は、パイナップルケーキの名店としても知られる台北犁記(タイベイリージー)に行って来ました。

『台北犁記』は台北に1店舗のみ。実際に行ってみましたが、高級感溢れる雰囲気で、地元の人にも観光客にも大人気。お菓子の種類も豊富でした。

目上の方にあげても恥ずかしくないような高級感ある台湾土産を求めている人には、特におすすめです。

妻

高級感があるのにリーズナブル

パイナップルケーキを買える!

『台北犁記』に行ったら、思わず戸惑ってしまう「ある問題」についても解説していきます。

それは『台北犁記』には普通のパイナップルケーキが2種類あり、どちらを買うべきか悩むという問題です。

そこで、実際に2つのパイナップルケーキを食べ比べて、どちらがおすすめか?についても書いていきます。

記事の最後に、パイナップルケーキ以外の看板商品である緑豆菓子についてもご紹介していきます。

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『台北犁記』とは?

1894年から続く老舗

看板の「百年老店」が老舗の証し

『台北犁記(タイベイリージー)』は、日本人にも台湾人にもファンが多い、台湾を代表する老舗製菓店。もともと台中にあったお店が元祖のようです。

もともとは中華圏の伝統的な緑豆を使ったお菓子で人気に火が付き、次第に台中全土に店舗を広げ、1973年に台北に暖簾わけされたのがこちらのお店だそう。

高級感溢れる雰囲気の店内

台湾人には緑豆の月餅などのお菓子が人気ですが、日本人観光客に最も人気なのは、やっぱりパイナップルケーキです。

アクセス

MRT松江南京駅より徒歩6分。MRT忠孝新生駅からでも徒歩12分ほどです。
観光地としても人気の「華山1914文化創意産業園区」からも徒歩圏内。

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2種類のパイナップルケーキとは?

どちらも人気で迷う問題

▲『台北犁記』でパイナップルケーキを買おうとして、まず戸惑うのがプレーン味が2種類あ問題。よく見ると、一応パッケージの日本語は

「パイナップルケーキ」
「パイナップルのグルメケーキ」

で差別化されています。(ちょっと意味は分かりませんが・・・)

妻

あの・・・

どっちがおすすめですか?

と、私も思わずベテラン風の店員さんに聞いちゃいました。しかし、店員さんの答えは予想通りというか何というか「どっちも同じくらい人気あるのよ」でした・・・。

そこで、どちらも買って実際に食べ比べてみました。そして、こう思いました。

妻

全然、味違うじゃん

ですので、しっかり選ぶのをおすすめします。違いについては、以下で詳しく解説していきます。

最大の違いは、冬瓜のありなし

そもそも、パイナップルケーキは台湾中国語で「鳳梨酥(フォンリースー)」と呼ばれていますが、下記の2種類に分類できます。

・鳳梨酥(フォンリースー)
・土鳳梨酥(トゥフォンリースー)

この「土(トゥ)」が頭につくかつかないかによって大きく異なります。

▲台湾で昔から主流だったのが「鳳梨酥(フォンリースー)」です。

「鳳梨酥」は、パイナップル+冬瓜(とうがん)の餡が入ったパイナップルケーキ。台湾人にとっては食べ慣れていて懐かしい味ということで根強い人気があります。

ただ、冬瓜は独特な風味があり「香水のような味」と表現する日本人もいるほどクセのある味です。台湾人にとっては、まったく違和感のない味だそうです。

▲一方「土鳳梨酥(トゥフォンリースー)」とは、比較的新興勢力で、パイナップル100%の餡が入ったパイナップルケーキです。

冬瓜の独特な風味がない分、日本人の大部分は「土鳳梨酥」のほうが受け入れやすい印象があります。台湾土産としてもはや知らない人はいないであろう『サニーヒルズ』のパイナップルケーキも「土鳳梨酥」です。

「土鳳梨酥」はパイナップル本来の美味しさを感じられる甘酸っぱくてフルーティーな味で、パイナップルの繊維も残っています。

価格は違う?

一般的に「鳳梨酥」のほうが冬瓜が混ざっている分、安いです。

『台北犁記』も同様で「鳳梨酥」のほうが10元も安いです▼

・鳳梨酥  1個25元
・土鳳梨酥 1個35元
値段の差が1個あたり10元(約46円)と考えると、結構違いますよね。
ちなみに、賞味期限はどちらも2週間です。

食べ比べてみた

今回は2種類どちらも買って食べ比べてみることにしました。

▲[左] 鳳梨酥 25元/[右] 土鳳梨酥 35元

10元高い「土鳳梨酥」のほうが、持った感じ明らかにずっしりしています。

▲[左] 鳳梨酥/[右] 土鳳梨酥

こうして半分にして並べてみると、大きさも全然違います。

▲[左] 鳳梨酥/[右] 土鳳梨酥

右の土鳳梨酥はパイナップル100%なだけあって、見た目にも餡の繊維質な感じが伝わってきます。

鳳梨酥を食べた感想

▲鳳梨酥 1個25元

冬瓜入りの「鳳梨酥」です。

結果から言って、餡に冬瓜が混ざっているせいか、パイナップル感がそこまで感じられませんでした。

台湾人の感覚だと昔ながらの味と感じるらしいですが、日本人からすると、何を食べてるかよく分からないという人が大半の可能性があります。

強いて例えるなら、味が薄くて甘いグミが入ったソフトクッキーという感じ。

この、2口くらいで食べれる軽さ、さっぱり感が好きな人の気持ちもわからなくはないですが、我々夫婦はもともと冬瓜入りのパイナップルケーキがあまり得意ではないので、このような感想になってしまいます。

ただ、以前スーパーでテキトーに買った激安のパイナップルケーキよりは、遥かに美味しいと思ったので「鳳梨酥」の中では相当美味しいものだと思います。

土鳳梨酥を食べた感想

▲土鳳梨酥 1個35元

パイナップル100%餡の「土鳳梨酥」です。

冬瓜が入っていないはずなのに、かすかに冬瓜のような風味がして、改めて成分表記を確認したところ「椰果(ココナッツ)」の記載が。餡の繊維質がかなり強いと感じましたが、パイナップルの繊維ではなくココナッツだった可能性が高いです。

ココナッツのクセは多少あるものの、パイナップル感もちゃんと感じます存在感のある餡に対して、生地の食べ応えも十分。結果、餡と生地の相性は抜群でバランス良くまとまっています。ずっしりとした高級感もあります。

冬瓜ほどのクセはないものの、ココナッツの風味に “異国の味” 的なものを感じるので、めちゃくちゃ保守的な人へのお土産には向いていないかもしれませんが、それでもかなり美味しいです。

おすすめはどっち?

夫

日本人向けのお土産なら

「土鳳梨酥」がオススメ

上記で述べた通り、やはりパイナップル感をしっかりと感じられる土鳳梨酥」のほうが断然美味しく感じました。高級感も段違いです。しかも、他の人気ブランドの「土鳳梨酥」に比べて圧倒的に安いです。

「鳳梨酥」のほうは、駄菓子のようにサクッと食べれる軽さ、良い意味のチープさが逆に好みの人もいるとは思います。

ただ、そういった人には『李製餅家(リージービンジャア)』のパイナップルケーキ(鳳梨酥)をおすすめします。

『李製餅家』のパイナップルケーキ

『李製餅家』のパイナップルケーキは、パッケージが台湾レトロで、簡易的な包装が良い意味のチープさを際立たせており、中身の軽いさっぱりとした味とマッチしていて、これはこれで趣があっていいと感じられる逸品です。価格は1個22元で、やはり安いです。

『台北犁記』の「鳳梨酥」はパッケージがしっかりしている分、中身とのアンバランスさを感じてしまいそうです。

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商品紹介(パイナップルケーキ)

バラ売り商品

実は『台北犁記』のパイナップルケーキはバラで買えます。

オレンジピール、クランベリー、卵黄入りなど、パイナップルケーキにも様々な種類があるので、1個ずつ買って食べ比べても楽しそうです。

▲鳳梨酥(パイナップルケーキ[冬瓜入り]) 25元

1個あたり25元ということで、かなり安いです。冬瓜入りはおすすめしない的なことを前述しちゃいましたが、このパイナップルケーキだって、他と比べたら相当美味しいヤツです。

▲橙心鳳梨酥(パイナップルケーキ[オレンジピール入り])
▲土鳳梨酥(パイナップルケーキ [パイナップル100%]) 各35元

▲蔓越莓鳳梨酥(パイナップルケーキ [クランベリー入り]) 
▲金綴鳳梨酥(パイナップルケーキ [マッシュ卵黄入り]) 各35元

クランベリー入りパイナップルケーキ 『台北犁記』公式サイト

▲鳳梨蛋黃酥(パイナップルケーキ [卵黄入り]) 60元

「蛋黃」というのは塩漬け卵黄のことで、台湾のお菓子によく使われます。甘塩っぱくて濃厚で、私も大好きです。ぐっとお値段は上がりますが、パッケージの高級感も増してます。

▲鳳梨松子酥(パイナップルケーキ [松の実入り]) 60元

栄養豊富で香ばしい風味が美味しい松の実入りです。中華食材としてはポピュラーですね。

鳳梨蛋黃酥/鳳梨松子酥『台北犁記』公式サイト

▲中身はこんな感じで、幸福を表す楕円型だそうです。

妻

めちゃくちゃ美味しそう

箱入り商品

ここからは箱入りのパイナップルケーキ各種のラインナップ紹介です。

▲ 鳳梨酥(フォンリースー)
12個入 300元/20個入 500元

冬瓜入りパイナップルケーキ「鳳梨酥」です。

鳳梨酥 12個入『台北犁記』公式サイト

▲箱の表紙を撮り忘れましたが、公式サイトにありました。

土鳳梨酥(トゥーフォンリースー)
10個入 350元/16個入 560元

パイナップル100%の餡が入ったパイナップルケーキ「土鳳梨酥」です。

箱に高級感がありますが、でっかく「金玉」と書いてあるのが若干気になります。

▲中身はこんな感じ(土鳳梨酥 10個入)。

▲パイナップルケーキ詰め合わせ
10個入 350元/16個入 560元

オレンジピール入り、マッシュ卵黄入り、クランベリー入り、パイナップル100%入りのパイナップルケーキ4種の詰め合わせもできます。

この箱も「金玉満堂」です。お土産に購入する場合は「金玉」を人に渡せるかという肝試しを楽しみましょう。

妻

金玉に反応してるの私だけだったらすみません

▲パイナップルケーキ詰め合わせ
10個入 600元/15個入 900元

こちらは、塩漬け卵黄入りのパイナップルケーキと松の実入りのパイナップルケーキの詰め合わせです。

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商品紹介(緑豆のお菓子)

さて。ここまでは、日本人に人気の『台北犁記』のパイナップルケーキをご紹介してきました。

妻

しかし・・・

ここまで書いて何ですが『台北犁記』の真価はパイナップルケーキではありません!

実は、長年揺るがない人気を誇るのは緑豆系のお菓子です。

緑豆菓子が看板商品とあって、『台北犁記』の店先の1番目立つところにはパイナップルケーキではなく、緑豆菓子がずらっと陳列されています。

『台北犁記』の1番目立つショーウィンドウ

▲綠豆椪、緑豆小月餅、緑豆蛋黃酥などの緑豆菓子が、ローカルの台湾人に大人気。

伝統的な中華菓子で月餅の一種

▲これらの伝統的な緑豆菓子は、日本人にはあまり馴染みがないものだと思います。

以下で簡単に『台北犁記』の人気商品を解説していきます。

緑豆小月餅(リュウドウシャオユエビン)

厳選した品質の良い緑豆で丁寧に作られたシンプルな月餅です。

きめ細やかでしっとりした繊細な緑豆餡が優しい味。特にファンが多い逸品です。

綠豆椪(リュウドウポン)

1894年の創業当時からある伝統の味で『台北犁記』の看板商品です。

エシャロット、胡麻、台湾産の豚肉が自家製の緑豆餡に包まれています。甘塩っぱくて癖になるのに繊細な味です。

咖哩綠豆椪(ガーリーリュウドウポン)

カレー味の綠豆椪(リュウドウポン)です。

スパイシーな香りが食欲をかき立てる人気商品。

綠豆蛋黃酥(リュウドウダンファンスー)

「鹹蛋黃」という卵黄の塩漬けを緑豆の餡で包んだ商品です。

鹹蛋黃は台湾のお菓子にはよく使われ、甘塩っぱくて濃厚な味が癖になります。

香芋酥(シャンユースー)

香芋酥(シャンユースー)は緑豆菓子ではないですが、こちらも人気商品です。

台湾人が大好きなタロイモの餡が入った月餅。アクセントにあずきも入っており、甘すぎない自然な甘味が上品なお味。

最近、日本人観光客にもタロイモ系のドリンクやお菓子の人気が出てきた気がしますので、要チェック!

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商品紹介(その他のお菓子)

▲牛軋餅 (ヌガークラッカー) 12枚入 200元

牛軋餅は台湾ならではのお菓子で、濃厚なミルクヌガーをサクサクのネギクラッカーで挟んだお菓子です。台湾土産として購入する観光客も多いです。

台湾のヌガークラッカーの人気店と言えば、最近『甜満(ティンマン)』が流行ってますが・・・先日、開店前に行ったのに超絶すごすぎ行列で、血の気が引いて諦めました。

▲手工蛋捲(エッグロール) 1本 30元

こちらも台湾土産としてよく見かける「エッグロール」。ごま味と海苔味があります。

[左から]
▲八寶米香(ポン菓子) 40元
▲太妃腰果糖(カシューナッツ飴) 60元
▲胡桃塔(くるみタルト) 50元
▲火山荳荳塔(マカダミアナッツタルト) 50元

台湾人が大好きなナッツ系のお菓子ゾーン。「八寶米香」は、ポン菓子、かぼちゃの種、ドライフルーツ等を固めたお菓子みたいです。写真の他にも、スティック状の鹹蛋黃派(塩漬け卵黄のパイ)なども気になりました。

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まとめ

いかがでしたか?

前半は台湾土産として人気の『台北犁記』のパイナップルケーキを中心に、後半は『台北犁記』の真の看板商品である緑豆菓子などを中心に解説しました。

パイナップルケーキ目当てで『台北犁記』に行った方、ぜひ緑豆菓子もチェックしてみてください!

ちなみに店員さんは少しだけ日本語が話せるので、簡単なコミュニケーションはとれました。買い物の際も親切にサポートしてくださり安心ですよ。

『台北犁記』アクセス

住所:台北市長安東路二段67號
営業時間:9時00分~21時00分

MRT松江南京駅より徒歩6分。MRT忠孝新生駅からでも徒歩12分ほどです。
観光地としても人気の「華山1914文化創意産業園区」からも徒歩圏内です。

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