台湾のお土産特集などで必ずと言っていいほど取り上げられる『萬應白花油(ワンインバイファーヨウ)』をご存じですか?
レトロなパッケージが可愛く、お手頃価格な台湾土産の定番です。
台湾のドラッグストアならどこにでも売っており、手に入りやすいのも魅力のよう。
近年は『萬應白花油』の使いやすいロールオンタイプやキャラクターコラボ商品も人気だそう。
▼かなり割高ですが、Amazonでロールオンタイプのキャラクターコラボ商品が売ってました。
一方で、こんな声も。
実際に使えるの?
本当に効果あるの?
どうやって使うの?
何に効くの?
と言うわけで今回は、『萬應白花油』について詳しく解説。
台湾で実際に購入して日常的に使ってみた感想などを正直レビューしていきたいと思います。
ぜひ、お土産選びの参考にしてみてください!
『萬應白花油』とは?
台湾の伝統的万能オイル
『萬應白花油』の読み方は『ワンインバイファーヨウ』。台湾人なら誰もが知っている、国民的万能オイル。
もともと、福建省の商人だった顏玉瑩さんという方が1927年にマレーシアで発売した商品が大人気となり、1962 年に台湾にも工場を作って台湾版『萬應白花油』を製造・販売し始めたそう。つまり、台湾では約60年前から親しまれているんですね。
頭痛や肩こりに特に効くとされ、台湾では常備している家庭も多く、かばんに入れて持ち歩く人もいるそうです。
“万能”と言うだけあって
効能は無限大らしい・・・
効能や用法なども、以下で詳しく解説していきます。
実際に買ってみた
どこで買える?
台湾にあるドラッグストアなら、比較的どこにでも売っていて手に入りやすいです。
有名な大手ドラッグストアなら大体置いてると思います。
・ワトソンズ(watsons 屈臣氏)
・トモズ(Tomod’s 特美事) など
近年は『萬應白花油』のロールオンタイプやキャラクターコラボ商品も人気だそうで、品揃えを重視するのであれば、観光客が多い地域(中山・永康街など)のドラッグストアがおすすめです。
今回は、日本人観光客が多くいる永康街(ヨンカンジエ)のコスメド(COSMED 康是美)で購入しました。
商品展開・価格
▲永康街のコスメド(COSMED 康是美)では、目立つところに台湾が誇る“スースーする人気商品”が固めて陳列されていました。
お土産として観光客から人気が高いからか「Best sellers in Taiwan」というポップが。
▲『萬應白花油』のロールオンタイプ商品です。
ぐでたま、キキララ、キティなどもあり、香りはノーマルのものとちょっと違うようです。
口紅くらいのサイズで、価格は169元(約760円)。
ここにはありませんでしたが、「ローズ」の香りのロールオンをおすすめしている台湾人も多いです。ノーマルよりも優しい使い心地で香りも良いと評判です。
▲ちなみに、隣は台湾版タイガーバーム(軟膏)。こちらも台湾土産として人気が高い商品です。
赤と白があり、赤が温感タイプ、白が冷感タイプです。
白はスースーが結構強いので、個人的には赤のほうが使いやすいと思います。30gで155元(約700円)。
▲お目当てのノーマル『萬應白花油』を発見(上段)。
キャラクターものやロールオンタイプよりも目立たない棚にあったので、見つけるのに少し時間がかかりました。
サイズ展開は下記です。
5cc= 95元(約430円)
10cc=160元(約720円)
20cc=260元(約1170円)
50cc=480元(約2160円)
ちなみに下段には、『萬應白花油』と同じく有名な国民的万能オイル『綠油精(リュウヨウジン)』がありました。
今回の購入品
▲今回はコチラを購入。
ノーマルな『萬應白花油』で1番小さい5cc(95元=約430円)です。
お土産として配るのにもいいサイズ感です。ポーチにも忍ばせやすい。
いざ、開封!
台湾レトロ好きにおすすめ
▲箱の時点でレトロ感がすごい。
▲空けてみると、本品と説明書(中国語)が入っています。説明書のレトロ感もスゴイ。
▲プラスチックではなく、ガラスというのもかわいいポイント。(蓋はプラです)
ガラスにも商品名が刻まれていて凝ってます。
▲裏返すとちっちゃい字で効能が書かれてます。
▲THE レトロな説明書。
本当にざっとですが日本語に翻訳してみたので、下記に載せておきます。
使い方・原材料・効能など
効能
咳、風邪、虫刺され、痛み止め、かゆみ止め、めまい、筋肉痛、腹痛、頭痛、やけど、日射病、乗り物酔い
「ホントかよ」と
突っ込みたくなる数の効能
注意事項
・飲まないでください。
・2歳以下のお子様は使用不可。
・お子様の手の届かないところに置いてください。
用法・用量
・3歳以上なら使用可能。
・1日3~4回、適量を患部に塗ってください。
原材料
薫衣草油(ラベンダー油)60mg
按葉油(ユーカリ油)180mg
冬青油(サリチル酸メチル ※1)400mg
樟腦(カンフル ※2)60mg
※1 サリチル酸メチル:皮膚や筋肉の血行促進。関節痛、筋肉痛、肩こりなどに効く成分らしいです。※2 カンフル:皮膚を刺激して血管を拡張させ、痛みや炎症を抑える成分らしいです。 (妻調べ。医者ではないので、ご参考程度に!)
その他
・保存期間:5年間
・保存方法:常温
・原産国:台湾
・製造:台湾台南市将軍区忠興里忠興132-35号A区
・お問い合わせ:02-2591-5317(9:00-18:00)
使ってみた感想
香り:THE サロンパス
ハッカとかラベンダーとかアロマオイルと言えば聞こえはいいですが、率直に言って「サロンパス臭」です。
「デスクワーク中の肩こりや頭痛に効くので愛用している」というクチコミが多いですが、個人的にはサロンパス臭が強すぎて、オフィスなど、公共の場で使うのは恥ずかしいかも・・・。
私は基本的に自宅で仕事をしているので、全く問題なし
塗り心地:さらり
一応オイルではありますが、油感ほぼゼロ。化粧水くらいさらっとしており、不快感はないです。
自然由来の精油が主成分なので、顔にも安心して塗布できますが、敏感肌の方は慎重に試してみてください。
効き目:強烈なスースー。効果あり
頭痛
頭痛時。恐る恐る指にほんのちょっと出して、こめかみに塗布してみました。
すると、みるみるうちに衝撃的なスースー!がこめかみを襲いました。
本当につけたか分からないくらい少量だったのに、予想外に強すぎて、もはや「ちょっと痛いかも?」と思うくらい・・・。
「やばい、やばい・・・」とビビり散らしていたのですが、数分経つと強烈なスースーは消え、頭痛も消えてなくなっていました。
アレ・・・?
めちゃくちゃ効いた
肩こり
肩が凝って仕方ないときに、肩にも少量塗ってみました。
頭痛の時と同様、最初は衝撃的なスースー!に襲われますが、数分後には皮膚のスースー感はなくなり、肩こりが消えていました・・・。
これ、実は結構すごいのでは
疲れ目
目が疲れた時に、眉毛と目の間に薄~く塗ると疲れ目に効くという噂もあり、試してみました。
目は粘膜があるので慎重に、塗ったか塗ってないか分からないくらい薄く付けてみました。
すると、やはり最初は「おい、大丈夫かコレ!?」というくらい衝撃のスースーがやって来て、数分後には目の疲れもとれたようなスッキリ感。すごい。
虫刺され
「虫刺されにもよく効くから子どもに持たせている」という台湾人ママの話を聞き、虫に刺された時に塗ってみました。
少し掻いちゃった後に塗ったので染みないか心配だったのですが痛みはなく、塗ってすぐにかゆみが消えました。効果絶大!
マスク
マスクに数滴つけて着用するとリフレッシュするという噂を聞き、試してみましたが、これはダメでした・・・。香りに敏感なので、個人的にはちょっと気持ち悪くなりました。
香りがすごくいいというわけではない(というかサロンパス)ので、マスクにはもっといい香りのものを付けた方がいいかも?
ただ、風邪の時などにマスクに付けることで鼻通りが良くなったという声もありました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は人気の台湾土産『萬應白花油』について調べ、実際に購入し、使用感をお伝えしました。
効き目は高いが、好みは分かれる
実際に使ってみて、予想以上の効き目があり、日本人愛好家がいるのにも納得。
ただ、好みは分かれると思います。
結構強めの使用感なので、例えば「日本のヤワなマッサージより、台湾の足つぼマッサージが好き!」という方にとっては好みかもしれません。
逆に「台湾のマッサージ、強すぎて疲れる」という方には刺激が強いかも?「日本には売ってないだろうな」という、とにかく強めの台湾ならではの使用感(?)でした。
公共の場では香りが強すぎ?
結構強烈なサロンパス臭がするので、個人的には「公共の場で使うのはちょっと恥ずかしい・・・」という感想でした。
身のまわりの台湾人の話を聞いたところ、
虫刺されによく効くから持ち歩いてる
という人が一番多かった気がします。
個人的な話にはなりますが、普段公共の場では、みんな大好き「nahrin」のロールオンを使ってます。
『萬應白花油』に比べると効き目は弱く少々お高いですが、リフレッシュできるので、公共の場ではこちらをおすすめします(台湾とは全然関係ないですが・・・)▼
「タイガーバーム」「綠油精」も人気
ちなみに、永康街のコスメドで、『萬應白花油』の隣あった台湾版タイガーバーム。こちらも台湾土産として大人気の商品です。
割高ですが、白色のみAmazonにもありました▼
コスメドにあったのは30gで155元(約700円)でしたが、日用品の品揃えが豊富な「小北百貨(シャオベイバイフォ)」で、すご~く小さいのを見つけました。10gで79元(約355円)。
とりあえず試したい人には、この超ミニサイズがオススメです。
また、『萬應白花油』の近くにあった『綠油精(リュウヨウジン)』も台湾土産として大人気の国民的万能オイル。
割高ですが、Amazonにもありました▼
『綠油精』は、まだ試したことがないのですが、『萬應白花油』より若干香りが優しいという噂。『萬應白花油』よりも『綠油精』のほうが馴染みがあるという台湾人の友人もいました。
次回台湾に行ったら試して、またレポートします。
※当記事では、2024年8月のレート(1台湾ドル=約4.5円)で計算した価格を記載しています。