今回は、台北にある土産物店『一番屋』に行ってきました。台湾茶やパイナップルケーキを扱っている中山エリアの有名店です。
『一番屋』といえば、
日本人御用達としても有名
私は基本的には現地の台湾人がおすすめしてくれるものを信頼しているので、日本人客が圧倒的に多い『一番屋』は、正直言って敬遠する存在でした。
しかし、友人(しかも台湾人)がくれた『一番屋』のパイナップルケーキが非常に美味しくて、びっくり・・・台湾旅行の際に実際にお店に行ってみることにしたのでした。
今回は店内の様子、おすすめのお土産、食べてみた感想などを一挙にご紹介したいと思います。
『一番屋』とは?
アクセス
台北駅からも近くて便利な中山エリアにあります。
MRT中山駅からも雙連駅からも徒歩10分ほど。台北駅からはタクシーで約5分です。
▲建物には大きな『一番屋』の看板。1階は回転寿司チェーン店です。
▲さすが日本人御用達のお店。日本語で「どうぞ3階へ」とあります。普通のマンションのような入口を進みます。
▲本当にココか?とちょっと不安になる薄暗い階段、もしくはエレベーターを上がっていくと3階に入口がありました。
▲店頭にはこんなPOPが。「台北ナビ 第5回パイナップルケーキ選手権 第1位」。
日本人御用達のお店
『一番屋』は日本にゆかりの深いご夫婦が1993年に創業したお店で、創業当初から大半は日本人客だったそうです。
『一番屋』がある中山エリアは昔から日本人観光客がよく泊まるホテルが密集しており、日本人には特に馴染みがあるエリアです。海外の著名人も利用する高級ホテル「台北晶華酒店(リージェント台北)」のすぐ裏にあります。
▲店内の壁には、日本にまつわる写真や日本人客っぽい方の写真がたくさん貼ってあり、アットホームな雰囲気。
お店に入ったら日本語で
「いらっしゃいませ~」
って言われて驚いた!
台湾茶の品ぞろえがスゴイ
日本人にはパイナップルケーキで有名な『一番屋』ですが、実は台湾茶の種類が豊富。
店内には台湾茶がずらっと並んでおり、その一角にパイナップルケーキがちょこんと置いてある感じでした。台湾茶が並ぶ棚の一角で無添加の手作りパイナップルケーキを販売し始めて、その美味しさが広まって、現在のような台湾土産の定番となったらしいです。
▲こぢんまりとした店内の棚のほとんどは台湾茶。パイナップルケーキは写真左下の棚に少~しある程度です。
▲奥にある台湾茶の試飲カウンターは日本人客で賑わっていました。とてもアットホームな雰囲気でした。
人気のパイナップルケーキ
パッケージがかわいい
▲パイナップルケーキ(5個入) 240元
5個入りのパッケージはパイナップル型の箱になっていて目を惹くデザインです。お土産に喜ばれそうですね。
▲ちなみに10個入(450元)はこんな箱です。10個入りはいろんなフレーバーが詰められるそうでお得感があります。残念ながら、バラ売りはしていませんでした。
6種のフレーバーがある
パイナップルケーキには下記のフレーバーがあるようです。
・烏龍茶鳳梨酥(ウーロン茶)
・蔓越苺鳳梨酥(クランベリー)
・杏仁鳳梨酥(アンニン)
・巧桃酥(チョコくるみ)
・紅玉酥(紅玉紅茶)
私が行った際にはオリジナル・ウーロン茶・アンニン・チョコくるみの4種類しかありませんでした。心配な方は事前に電話などで確認してもいいと思います。多分日本語通じるはず!
少なくとも私が話した店員さんは
日本語ペラペラでした
ちなみに、チョコくるみと紅玉紅茶は新作フレーバーだそうです。
「紅玉」と言われると、日本人は「りんご」を思い浮かべると思いますが、こちらのパイナップルケーキは「紅茶」味です。台湾で有名な「日月潭紅茶」の中でも最高級品種の紅茶の別名が「紅玉」というらしいです。
台湾人も絶賛するウーロン茶味
個人的なおすすめフレーバーはオリジナルとウーロン茶です。オリジナルについては最後に詳しく食べてみた感想を書きます。
ウーロン茶味に関しては、実はコロナ禍に日本在住の台湾人の友人が楽天で取り寄せてくれて食べました。
彼女もコロナ禍で仕方なく取り寄せるまで『一番屋』の存在を知らなかったそう。『一番屋』は昔から日本人客が大半だったこともあり、コロナ禍には日本へのネット販売に力を入れていたようです。
『一番屋』のウーロン茶味のパイナップルケーキはお茶の味が濃く、香りが強く、茶葉の苦みをしっかりと感じられてとても美味しかったです。
台湾人の友人もこのウーロン茶フレーバーがかなりお気に入りだったようで、
台湾人が『一番屋』を知らないのが残念だよ・・・
とまで言ってました。
台湾茶専門店ならではの美味しいパイナップルケーキだと思います。おすすめです!
日本からも購入できる
『一番屋』公式サイトや楽天市場からも購入可能で、日本まで郵送してくれます。
ただ、台湾で買うよりも価格が約2倍になるので、可能であればやはり台湾現地での調達がおすすめです。
実際に食べてみた
パッケージ・賞味期限
▲「土鳳梨酥(オリジナルパイナップルケーキ)」の5個入(240元)を買ってきました。1個あたりにすると48元 (約225円)です。
▲上から見るとこんな感じ。正方形です。
▲パイナップルの草(?)をキュッとねじると開きます。
▲賞味期限は約3週間です。
『一番屋』のパイナップルケーキについて
ところで、
台湾のパイナップルケーキは
実は2種類に分類されます
パイナップルケーキは台湾中国語で「鳳梨酥(フォンリースー)」と呼ばれていますが、頭に「土(トゥ)」がつくかどうかによって大きく異なります。
▶パイナップル+冬瓜の餡が入ったパイナップルケーキ。昔からある味で、台湾人にとっては懐かしい味ということで根強い人気がありますが、冬瓜は独特な風味を「香水のような味」と表現する日本人もいるクセの強い味でもあります。
▶パイナップル100%の餡が入ったパイナップルケーキで、パイナップルケーキ界では新興勢力に位置づけられます。冬瓜の独特な風味がないので、日本人の大部分は受け入れやすい味。パイナップル本来の美味しさを感じられる甘酸っぱくてフルーティーな味で、繊維も残っています。
味の感想
ここからは『一番屋』の「土鳳梨酥(オリジナルパイナップルケーキ)」の味を詳しくお伝えします。
▲生地は軽くてサクサクとした食感で香ばしいです。塩気の旨みがあり、軽いのに不思議と食べ応えがあります。バターもほんのり香ります。
▲パイナップル餡は、甘味、酸味、繊維のバランスがとても良く、食べやすいです。酸味と繊維がしっかりあるのでパイナップル感もしっかりと伝わってきます。
生地と餡の一体感も素晴らしいです。全体的にクセがなくて誰にでも受け入れやすい味だと思いました。さすが日本人の好みを熟知しているだけあり、日本人へのおみやげならば誰にあげても安心なパイナップルケーキだと思いました。ただ、台湾好き日本人の中には「一番屋? アノ日本人しか買わないパイナップルケーキね・・・」という人もいるかもしれないので、お土産に買うときには少し注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、日本人御用達のパイナップルケーキの人気店『一番屋』について書いてみました。
個人的には、台湾人の嗜好を重視するあまり、今まで注目していなかったお店でしたが、実際に『一番屋』のパイナップルケーキを食べてみたらとても美味しかったですし、台湾人の友人もとても気に入っていました。
台湾リピーターになると、日本の旅行雑誌やメディア等にあまりにも紹介され過ぎていたり、店内に日本語が溢れすぎたり・・・というお店を敬遠してしまいがちですが、お店にとって誰がメインターゲットであろうと、やっぱり実際に自分の舌で確かめてみないと本当のところはわからないなぁ、と改めて感じました。
極論、人種に関わらず
味の好みは人それぞれ!
というわけで、『一番屋』のパイナップルケーキ、気になった方はぜひお土産調達に立ち寄ってみてくださいね。
『一番屋』へのアクセス
営業時間:10時00分~20時00分(日曜のみ18時まで)
電話:02-25675388
住所:台北市中山區中山北路二段45巷35號3F
MRT中山駅より徒歩9分
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<出典元>
『一番屋』公式FB:https://www.facebook.com/Ichiban.Taipei/?locale=ja_JP
『一番屋』公式サイト:https://ichibanya.waca.tw/