今回は、話題沸騰中のセレクトショップ『PAR STORE』に行った様子をレポートしたいと思います。
『PAR STORE』は台湾のインディー音楽を牽引する洪申豪(ホンシェンハオ)さんのお店。そのため、無類の音楽好きが集まる場所かと思いきや、それ以外の人も気軽に楽しめるユニークな雑貨や書籍、思わず買いたくなる洒落たオリジナルグッズなどで溢れていました。
台湾と日本のインディーカルチャーが凝縮され、洪申豪さんのセンスが大爆発!ユニークなお土産購入にも、ぜひおすすめしたいお店でした。
というわけで今回は、洪申豪さんや台湾のバンド音楽にも軽く触れつつ、『PAR STORE』の魅力についてレポートしたいと思います。
『PAR STORE』とは?
アクセス
MRT中山駅から徒歩2分です。地下鉄の駅から近いですし、おしゃれな雑貨店などが建ち並ぶ赤峰街(チーフォンジエ)にあるので、赤峰街を散策がてらにふらっと立ち寄りやすい立地です。
オーナーは台湾音楽シーンのカリスマ
『PAR STORE』のオーナーは、台湾インディー音楽を牽引してきたカリスマ的存在である洪申豪(ホンシェンハオ)さんです。
洪申豪さんは台湾のインディロックバンドである「透明雑誌」や「VOOID」のフロントマンで、台湾のインディレーベル「Petit Alp Records(PAR)」の創設者でもあります。(だから店名が『PAR STORE』なんですね)
また、洪申豪さんはイラストレーターとしてもご活躍されており、どおりで独自の世界観を持っていてセンスがいいんですね。
ちなみに、洪申豪さんは洋楽の他に日本の90年代の音楽からも強い影響を受けており、自身のバンド名「透明雑誌」は、日本の「NUMBER GIRL」の楽曲 “透明少女” から引用したそうです。
お店に行ってみた【店内レポ】
入口
▲赤峰街にあるネオンサインが目を惹きます。
▲入るとすぐに階段で地下に誘われます。秘密基地のようでワクワクする演出。
壁一面にユニークなポスターが貼ってあります。どれもタイポグラフィやイラストにこだわりが見受けられておしゃれな雰囲気。
▲写真中央には、日本人なら誰もが2度見してしまう広末涼子さんの若かりし頃の写真。おそらく、Majiでkoiしちゃいそうな頃の写真。
カセット・LPなど
▲今ではなかなかお目にかかれない懐かしのカセットテープたち。
▲ぱっと見、70年代~90年代のレコードも多かったと思います。ユーミンや山下達郎さんのレコードなど、シティポップブームで近年リバイバルした楽曲も多数。
▲[上段中央]台湾のネオソウルバンド「問題總部 It’s Your Fault」の新作LP。
▲[下段右]台湾のオルタナティヴバンド「我是機車少女 I’mdifficult」の新作LPも。
問題總部 It’s Your Faultも我是機車少女 I’mdifficultも2015年以降に結成された新しめのバンドですが、日本の一流アーティストのレコードと同等に並べるあたり、若くて才能溢れる台湾のバンドマンたちを心から応援する、もしくは、「キャリアなど関係なく、いいものはいい」という洪申豪さんの姿勢を見せつけられた気がして、ちょっとグッときました。
どちらもバンドもおすすめ。
ぜひ聴いてみてください!
古本・雑誌
▲ざっと見たところ、台湾版のZINE(インディペンデントな自主出版物)のようなものが多かったように思います。どれもユニークなものばかりです。
個人的に印象に残ったのは、イラストレーターの安西水丸さんの漫画「東京エレジー」の中国語版。数冊平積みされていました。イラストレーターでもある洪申豪さんならではの選書ですね。(漫画雑誌「ガロ」っぽい世界観がお好きな人にはおすすめ)
▲『Jam Films』のパンフ(?)。当時日本映画が好きだった私たち世代にとっては、めちゃくちゃ懐かしい逸品。
▲『PAR STORE』のオリジナルTシャツ。
▲オリジナルの手提げバッグも。
▲写真の左側に『PAR STORE』のオリジナル缶バッジやマグカップなど。
▲オリジナルのキャップもかわいいです。
▲90年代に一世を風靡した「ストリートファイター2」のゲーム機も。その世代の人ならグッとくるのでは。
まとめ
いかがでしたか?
ミュージシャンでありながらイラストレーターでもある洪申豪さんのハイセンスさが光る店内をゆっくり歩いていると、まるで現代アートの美術館にやって来たかのような錯覚にも陥りました。
かと思えば本当にとらえどころがなく・・・台湾インディー音楽のレコードを見ていたかと思ったら、今度は豆鉄砲のように昔のSMAPやヒロスエが目に飛び込んでくるというユニークさ。
最近では『PAR STORE』で売られていたロンT(バックストリート・ボーイズの写真に幽遊白書のロゴが入った謎デザイン)を買った方のSNSがバズるということもあったみたいです。90年代のコラボが過ぎる珍事件。
おしゃれで洗練されていながらも、収集癖のあるサブカル好き友人の家に遊びに来たかのような居心地の良さも兼ね備える、そんな魅力的でユニークな空間でした。
日本の80~90年代を経験した人はもちろん、もっと若い世代の人も絶対に楽しめると思います。そして、サブカルチャー好きの人も、そうじゃない人も、何かしら琴線に触れるものがあるのでは?と感じました。
おもしろかっこいいお店です。ぜひ立ち寄ってみてください。
アクセス
MRT中山駅から徒歩2分。おしゃれな雑貨店などが建ち並ぶ赤峰街にあります。
住所:台北市大同區赤峰街3巷1號B1
営業時間:
月~木曜:14時00分~20時00分
金~日曜:14時00分~21時00分